■26224 / inTopicNo.11) |
超越論的感性論 第八項:\−8
|
□投稿者/ うましか -(2022/09/10(Sat) 19:39:47)
| 2022/09/10(Sat) 19:41:55 編集(投稿者)
pipitさん、こんばんはー
久しぶりにもぐったカント沼は、、、
(-_-;)やっぱり深かった。。。
*******
T 超越論的原理論 第一部門 超越論的感性論
第二節 時間について 第八項 超越論的感性論のための一般的注解
◇しかし、この直観はいかなる種類のものだろうか。ア・プリオリな純粋直観であろうか、それとも経験的直観であろうか? もし後者〔経験的直観〕であるとすれば、普遍的で妥当的な命題、ましてや確然的な命題は、そこからは決して生じえないに違いない。なぜなら、経験は、このような命題を決して提供し得ないからである。それ故、諸君は、諸君の対象をア・プリオリに、直観において与え、この対象に、諸君の綜合的命題を根拠づけなければならない。 ところで、諸君の内にア・プリオリに直観する或る能力が潜んでいないならば、〔どうなるだろうか。〕 そして、この主観的な条件が、その形式からみて同時に、この(外的)直観自身の客観がそのもとでのみ可能となるア・プリオリな普遍的条件でないならば、〔どうなるだろうか。〕さらに、その対象(三角形)が、諸君の主観との連関無しの或るもの自体そのものであるならば、〔どうなるだろうか。〕 〔そのとき、〕いかにして諸君は、三角形を構成する諸君の主観的な諸条件の内に必然的に潜んでいるものが、その三角形自体そのものにも必然的に帰属しなければならないと、そう言い得るのであろうか? というのも、諸君は何としても諸君の(三つの直線という)〔手持ちの〕概念に何ら新しいもの(図形)を付加し得ないだろうからである。この新しいものこそ、必然的にその対象のもとに見いだされなければならないはずであり、それというのも、この対象は諸君の認識に先立って与えられているのであって、諸君の認識によって与えられているのではないからだが、しかし、そうした新しいものを、諸君は見出だして付加することはできないだろうからである。
--- No.25694 からの続き ---
◇それゆえ、空間が(そして時間が)、 諸物がその下でのみ諸君にとって外的な対象となり得るア・プリオリな諸条件を含むところの、 そして、外的な諸対象はこれらの主観的な諸条件がなければそれ自体では何ものでもないのであるが、そうしたア・プリオリな諸条件を含むところの、 諸君の直観の単なる形式ではないとすれば、 諸君は、ア・プリオリに外的な諸客観に関しては綜合的には徹頭徹尾何ごとをも決定することはできないであろう。
◇ それゆえ、疑いもなく確実であり、だから単に可能的であるのでもなく、或いはまた、蓋然的であるのでもないこととは、 空間と時間とは、全ての(外的ならびに内的な)経験の必然的な条件として、あらゆる私たちの直観の、単に主観的な条件であって、だから全ての対象は、この主観的な条件との関係において単なる現象であり、それそのものとしてこのような仕方で与えられる物ではなく、 このために、そうした現象としての諸物についても、その現象の形式に関して言えば、多くのことがア・プリオリに主張され得るが、この現象の根底に潜んでいるかもしれない物自体そのものについては、決していささかも主張され得ないということ、 このことに他ならない。
† 原佑訳上巻、p.182参照。 † その他に、中山元訳1、p.129〜p.130、石川文康訳上巻、p.102を参照。 †≠ナ囲まれた言葉は、カントが『純粋理性批判』文中で強調したものです。 † 翻訳はしますが、◇〜は私が便宜上用いた区分けであり文章は原文・訳文の通りではありません。 † 文中〔〕内は私による挿入、*1、*2〜や、※1、※2〜は私の覚書とします。これらは後に訂正、削除、修正等することがあります。 † ◆〜は原典における段落とします。
******* \−7 No.25694、\−8 No.26224 \−4 No.24923、\−5 No.25361、\−6 No.25406 \−1 No.24381、\−2 No.24686、\−3 No.24835 [−4 No.23865、[−5 No.24101 [−1 No.23091、[−2 No.23113、[−3 No.23247 Z−4 No.22690、Z−5 No.23032 Z−1 No.21262、Z−2 No.21969、Z−3 No.22067 Y−1 No.20986 X−4 No.20772 X−1 No.20568、X−2 No.20578、X−3 No.20699 W−10 No.20434 W−7 No.19817、W−8 No.20105、W−9 No.20168 W−4 No.19542、W−5 No.19668、W−6 No.19682 W−1 No.18802、W−2 No.19157、W−3 No.19216 V−7 No.18378、V−8 No.18764 V−4 No.17945、V−5 No.18058、V−6 No.18323 V−1 No.17515、V−2 No.17588、V−3 No.17841 U−1 No.16741、U−2 No.16783 T−1 No.16440、T−2 No.16454、T−3 No.16495
*******
第一項 No.16440,16454,16495,16741,16783 第二項 No.17515,17588,17841,17945,18058,18323,18378,18764 第三項 No.18802,19157,19216,19542,19668,19682,19817,20105,20168,20434 第四項 No.20568,20578,20699,20772 第五項 No.20986 第六項 No.21262,21969,22067,22690,23032 第七項 No.23091,23113,23247,23865,24101 第八項 No.24381,24686,24835,24923,25361,25406,25694,26224
|
|