| こんにちは 無縁さん。その後大丈夫ですか。 双極性障害について私なりに仮説を立ててみました。 資本主義社会もまた躁と鬱の波があります。いわば好景気と不景気の波のことです。バブルの好景気は躁状態の典型ですね。また不景気の頃は自殺者も多いです。失業や借金苦による自殺です。社会も躁うつ病ということのようです。 原因は定かではありませんが、その様態は説明可能なような気がします。 テンニースによれば社会はゲゼルシャフトとゲマインシャフトにわけられます。前者は利益社会、後者は共同体社会です。利益社会は都会であり、共同体社会は農村などに見られます。以前にも展開しましたが、再度いいますと、利益社会とは物々交換の時の市場社会が原点です。物々交換は異質な商品で交換しあい、同質な商品同士では対立し競争が生じます。一般化すると「異質的結合は同時に類対立する」ということです。市場は活気があります。共同体社会は農村に見られるように、地域あるいは血縁共同体であり、一般化しますと市場とは逆に「類的結合は同時に異質的対立する」ということになります。類的結合すなわち似た者同士の繋がりが強いと異質な者をパージするという意味です。共同体秩序は類的行為を促し、従わない者つまり個性的行為には攻撃が加わる。良心の呵責も同じ原理だと思います。そとに働くと異民族間の紛争に発展します。ウクライナ紛争においてもプーチンは個人的独裁者というよりもロシア民族共同体主義者だからこそ異質なものを排除しすなわち異質な野党を弾圧し、外的には異民族との戦争をしかける。 資本主義における好況、不況の波はつきつめれば、都市型社会と農村型社会が交互に顕在化したものではないか、ということです。好況期は異質な個性がつながりあい、類対立すなわち同種の企業は対立する。創造的、活気に満ちたものになります。しかし不況期は同業種がカルテルを組んだり、倒産、失業、あるいは借金苦から自分を責め自殺に追い込まれる人が増えます。 有効な治療法はわかりませんが、ひとつの基準として「自我」を目安に生きるというのもいいかもしれません。フロイトの考えですが、共同体的超自我と個性的イドとの中間的存在で相互に認め合う現実的自我を方向性としてもつということです。
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