| 2022/02/06(Sun) 09:59:58 編集(投稿者)
生産関数をY=F(K,L)とおく。 規模に関する収穫が一定と仮定すると nY=F(nK,nL)
となる。n=1/Lとおくと、
Y/L=F(K/L,1)
となり、y=f(k) ………(1) ただしK/L=kとおく。
次にY=C+Iより Y-C=I=S(貯蓄=投資の均衡条件より) I=ΔK ,S=sY(sは貯蓄率)なので sY=ΔK ここでLで割るとsY/L=ΔK/L Y/L=yなのでsy=ΔK/L ………(2)
次にK/L=k(資本装備率)を変形してK=L.k これを全微分すると
dK=∂K/∂L.dL+∂K/∂k.dk
=k.dL+L.dk
両辺をKで割ると
dK/K=k/K.dL+L/K.dk
=1/K.K/L.dL+1/k.dk =dL/L+dk/k
上式を変形すると
dk/k=dK/K-dL/L
さらに変形すると dk=k.dK/K-n.k
dk=dK/L-n.k これより
dK/L=dk+n.k ………(3)
(2)を(3)へ代入すると
sy=dk+n.k dk=sy-n.k dk=sf(k)-n.k ………(4)
(4)式を新古典派成長理論の基本方程式と呼ぶ。
すると上式から
sf(k)>n.kのときdk>0なのでkは上昇し、 sf(k)<n.kのときdk<0なのでkは低下し dk=0の均衡点まで進む。
dk=0であればsf(k)=n.kとなる。
次に(4)式をkで割ると
dk/k=sf(k)/k-n
f(k)=Y/L=y, k=K/Lより
sf(k)/k=sY/L.L/K=sY/K=s/v (v=資本係数) これは保証成長率をあらわしている。 するとs/v=nとなり保証成長率と自然成長率は均衡し安定的であるといえる。 これを黄金時代(Golden Age)の成長経路と呼ぶ。均斉成長経路(G=Gw=Gn)とも言う。
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