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■27451 / inTopicNo.49)  定数係数2階非同次微分方程式
  
□投稿者/ rest -(2022/11/12(Sat) 11:30:40)
    問題 30 次の定数係数2階非同次微分方程式の一般解を求めよう。

    (1) Y"−Y'−2Y=e^x …………@

    (2)Y"+4Y=cosx…………A


    解) (1)@の同伴方程式Y"−Y'−2Y=0の特性方程式λ^2−λ−2=0
    を解いて
    (λ−2)(λ+1)=0
    λ=2,λ=−1となる。

    従ってこの基本解はY1=e^2x,Y2=e^-xとなるので
    @の余関数Yは、Y=C1e^2x+C2e^-x …………B

    ここでY1とY2のロンスキー行列式W(Y1,Y2)は
    W(Y1,Y2)=|Y1,Y2|=|e^2x,e^-x|
    ……………|Y1',Y2'|…|2e^2x,-e^-x|

    =−e^x−2e^x=−3e^x (≠0)
    Y1,Y2は一次独立な解であることが示された。

    次に@の特殊解Yoは公式を用いて
    Yo=−Y1∫Y2R(x)/W(Y1,Y2).dx+Y2∫Y1R(x)/W(Y1,Y2).dx

    R(x)=e^xなので
    Yo=-e^2x∫e-x.ex/-3e^x.dx+e^-x∫e^2x.e^x/-3e^x.dx
    Yo=1/3e^2x∫e^-x.dx−1/3e^-x∫e^2x.dx

    Yo=1/3e^2x(-e^-x)−1/3e^-x(1/2.e^2x)
    Yo=-1/3e^x−1/6.e^x=−1/2e^x …………C

    従ってYo=−1/2e^x
    以上により、求める@の一般解はB、Cより

    Y=−1/2.e^x+C1.e^2x+C2.e^-x
    となる。


    (2) Y"+4Y=cosx …………Aの同伴方程式Y"+4Y=0の
    特性方程式λ^2+4=0を解いてλ=±2i

    従ってλは虚数解なので、この基本解はY1=cos2x, Y2=sin2xとなる。
    Aの余関数はY=C1.cos2x+C2.sin2x …………D

    ここでY1とY2のロンスキー行列式は
    W(Y1,Y2)=|cos2x.sin2x|
    ……………|-2sin2x.2cos2x|

    =2cos^2.2x+2sin^2.2x=2 (≠0)
    従ってY1,Y2は一次独立な解であることが示された。

    Aの特殊解は公式より
    Yo=−Y1∫Y2.R(x)/W(Y1,Y2).dx+Y2∫Y1.R(x)/W(Y1,Y2).dx

    Yo=-1/2,cos2x∫sin2x.cosx.dx+1/2sin2x∫cos2x.cosx.dx
    Yo=-1/4cos2x∫(sin3x+sinx)dx+1/4sin2x∫(cos3x+cosx)dx

    Yo=-cos2x(-1/3.cos3x−cosx)+1/4.sin2x(1/3sin3x+sinx)
    Yo=1/12(cos3x.cos2x+sin3x.sin2x)+1/4(cos2x.cosx+sin2x.sinx)

    [加法定理cosαcosβ+sinαsinβ=cos(α−β)より]
    Yo=1/12{cos(3x−2x)}+1/4{cos(2x−x)}

    Yo=1/12cosx+1/4cosx=1/3cosx …………E
    以上によりAの一般解はD、Eより

    Y=1/3cosx+C1.cos2x+C2.sin2x
    となる。

引用返信/返信 削除キー/
■27358 / inTopicNo.50)  Re[49]: ラグランジュの微分方程式
□投稿者/ rest -(2022/11/06(Sun) 10:25:54)
    2022/11/06(Sun) 10:29:04 編集(投稿者)

    問題 29 次のラグランジュの微分方程式を解いて一般解を求めよう。
    ただしy'=pと置いた。

    (1) y=(p+1)x+p^2 …………@

    (2) y=2px+p^2 …………A


    解) (1)ラグランジュ微分方程式y=(p+1)x+p^2 ……@について
    両辺をxで微分すると

    p=p'x+p+1+2p.p'
    [ここでdp^2/dx=dp^2/dp.dp/dx=2p.p'となる]

    1=−(x+2p).dp/dx …………@'
    次にdp/dx≠0より[上記@'にdp/dx=0を代入すると矛盾するので]

    dx/dp=−x−2p
    従ってxをpの関数と考えると、xは一階線形微分方程式をみたす。

    dx/dp+x=−2p
    y'+Px.y=Qxの解の公式において、xとyをいれかえ、dxをdpと置くと

    x=e^-∫P.dp{∫Q.e^∫P.dp.dp+C}
    となり、

    x=e^-∫1.dp{∫(-2p).e^∫1.dp.dp+C}
    x=e^-p{-2e^p(p−1)+C}
    x=2−2p+Ce^-p …………B

    @とBよりpを消去するのは難しいので
    @の一般解は媒介変数pを用いて次のように表せる。

    y=(p+1)x+p^2 …………@
    x=2−2p+Ce^-p …………B


    (2) ラグランジュ微分方程式y=2px+p^2 ………A(p≠0)
    について、この両辺をxで微分すると

    p=2p'.x+2p+2p.p'
    p=−(2x+2p)dp/dx …………A'

    ここでp≠0,dp/dx≠0より[dp/dx=0とすると、A'は矛盾するので]
    dx/dp=−2/p.x−2

    dx/dp+2/p.x=−2
    これは一階線形微分方程式より、公式から一般解を求めると

    x=e^-∫2/p.dp{∫(-2).e^∫2/p.dp.dp+C}
    x=1/p^2(-2∫p^2.dp+C')

    x=1/p^2(-2/3.p^3+C')
    この両辺に3をかけ、さらに3C'=Cと置くと

    3xp^2=-2p^3+C
    3xp^2+2p^3=C …………C

    AとCよりAの微分方程式の一般解は
    y=2px+p^2 …………A

    3xp^2+2p^3=C …………C
    となる。









引用返信/返信 削除キー/
■27256 / inTopicNo.51)   クレローの微分方程式
□投稿者/ rest -(2022/10/29(Sat) 23:55:42)
    問題 28 次のクレローの微分方程式を解いて、一般解と特異解を求めてみよう。
    ただしy'=pと置いた。

    (1) y=px−p^2/4 …………@

    (2)y=px+p^2−1 …………A


    解) y=px−p^2/4 …………@の両辺をxで微分すると
    y'=(px)'−(p^2/4)'

    p=p'x+p−p/2.p'
    [ここで(p^2/4)'は合成関数の微分より、df(p)/dx=df(x)/dp.dp/dx

    (p^2/4)'=p/2.p'となる]
    よってp'(x−p/2)=0

    (@) p'=0または (A) x−p/2=0
    (@) p'=dp/dx=0より両辺を積分すると

    ∫dp/dx.dx=∫0.dx
    p=C(定数)…………B

    Bを@に代入して一般解は次の直線群の方程式となる。
    y=Cx−C^2/4 …………C

    (A) x−p/2=0よりp=2x
    これを@に代入して、pを消去すると

    y=2x.x−(2x)^2/4=x^2 …………D
    となって、特異解が得られる。

    DはCの無数の各直線と一点で接する包絡線になっている。


    (2) y=px+p^2−1 …………Aの両辺をxで微分すると
    p=p'x+p+2p.p'

    p'(x+2p)=0
    よってp'=0,またはx+2p=0となる。

    (@) p'=dp/dx=0より
    ∫dp/dx.dx=∫0.dx
    p=C(定数) …………E

    EをAに代入すると一般解は
    y=Cx+C^2−1 …………F

    (A) x+2p=0より、p=−x/2
    これをAに代入すると、

    y=−x/2.x+(−x/2)^2−1
    y=−x^2/4−1

    となり、特異解(包絡線)が得られる。
引用返信/返信 削除キー/
■27141 / inTopicNo.52)  リッカチの微分方程式
□投稿者/ rest -(2022/10/22(Sat) 11:55:45)
    問題 27 y=xが一つの特殊解であることを確認して、次のリッカチの微分方程式を解きなさい。

    y'+xy^2−(2x^2+1)y+x^3+x−1=0 …………@


    解) @の特殊解y=xとすると、y'=1なので@に代入すると、
    1+x.x^2−(2x^2+1)x+x^3+x−1=0 …………@'

    となり、@を満たす。
    ここで@の一般解をy=x+u …………A
    とおくと
    y'=1+u' …………A'

    A、A'を@へ代入して
    1+u'+x(x^2+2xu+u^2)−(2x^2+1)(x+u)+x^3+x−1=0

    1+x^3−(2x^2+1)x+x^3+x−1+u'+x(2xu+u^2)−(2x^2+1)u=0
    @'を上式に代入して、まとめると

    u'−1.u=−x.u^2 …………B
    Bはuについて、n=2のベルヌーイの微分方程式より、
    Bの両辺に(−n+1)u^-n=−u^-2をかけて

    −u^-2.u'+u^-1=x
    [−u^-2.u'=(−2+1)u^-2.u'=(u^-2+1)'=(u^-1)'なので]

    (u^-1)'+1.u^-1=x
    ここでu^-1=vと置くと
    v'+1.v=xとなり、v'+Px.v=Qx

    これはvについての一階線形微分方程式となる。
    解の公式より、つまり

    y=e^-∫pdx(∫Qe^∫pdx.dx+C)
    より
    v=e^-∫1.dx(∫xe^∫1.dx.dx+C)

    v=e^-x(∫x.e^x.dx+C)
    ここで∫x.e^xdx=∫x(e^x)'dx=x.e^x−∫1.e^x.dx
    =(x−1)e^x

    なのでこれを上式に代入
    v=e^-x{(x−1)e^x+C}=C.e^-x+x−1

    u^-1=vより
    u=1/(C.e^-x+x−1) …………C

    CをAへ代入してリッカチの微分方程式の一般解は
    y=x+1/(C.e^-x+x−1)

    となる。
引用返信/返信 削除キー/
■27047 / inTopicNo.53)  ベルヌーイの微分方程式
□投稿者/ rest -(2022/10/15(Sat) 21:34:14)
    2022/10/15(Sat) 22:22:10 編集(投稿者)
    2022/10/15(Sat) 22:03:39 編集(投稿者)
    2022/10/15(Sat) 21:49:19 編集(投稿者)

    問題 26次のベルヌーイの微分方程式を解きなさい。

    (1) y'+(1/x)y=−2x^2.y^2 …………T;(x>0)

    (2)y'−xy=−e^-x^2.y^3 …………U;


    解) y'+(1/x)y=−2x^2y^2 …………T;はn=2のベルヌーイの方程式より
    両辺に(−n+1)y^-n=−y^-2をかけて
    −y^-2.y'−(1/x)y^-1=2x^2 …………@

    ここで(y^-n+1)'=(-n+1)y^-n.y'となるので
    つまり−n+1=pと置くと
    (y^p)'=dy^p/dy.dy/dx=py^p-1.y'=(-n+1)y^-n.y'

    @の中の−y^-2.y'は
    −y^-2.y'=(−2+1)y^-2.y'=(y^-2+1)'=(y^-1)'…………A

    Aを@に代入して
    (y^-1)'−(1/x)y^-1=2x^2…………B

    ここでy^-1=uと置くとBは
    u'−(1/x)u=2x^2

    これは一階線形微分方程式なので解の公式より
    u'+p(x)u=Q(x)の一般解はy'+p(x)y=Q(x)のときに

    y=e^-∫pdx(∫Q.e∫pdx+C)
    なので
    u=e^∫1/x.dx(∫2x^2.e^-∫1/x.dx+C)

    =x(∫2xdx+C)=x(x^2+C) …………V;
    V;にu=y^-1を代入して
    y^-1=cx+x^3

    従って一般解はy=1/(cx+x^3)
    となる。


    (2) y'−xy=−e^-x^2.y^3…………U;はn=3のベルヌーイの方程式より
    U;の両辺に(−n+1)y^-n=−2y^-3
    をかけると
    −2y^-3.y'+2y^-2=2e^-x^2…………@

    −2y^-3.y'は(y^-n+1)'=(−n+1)y^-n.y'より
    n=3を代入して(−3+1)y^-3.y'=(y^-3+1)=(y^-2)'
    となるので@は

    (y^-2)'+2xy^-2=2e^x^2
    ここでy^-2=uと置くと
    u'+2xu=2e^-x^2となって、uの一階線形微分方程式を示している。

    よって解の公式より
    u=e^-∫2xdx(∫2e^-x^2.e^∫2xdx.dx+C)

    u=e^-x^2(∫2.dx+C)
    u=e^-x^2(2x+C) …………A

    Aにu=y^-2を代入して
    y^-2=e^-x^2(2x+C)

    従って一般解はy^2=e^x^2/(2x+C)
    となる。

引用返信/返信 削除キー/
■26920 / inTopicNo.54)  ラプラス変換と逆変換 2
□投稿者/ rest -(2022/10/08(Sat) 22:58:27)
    2022/10/09(Sun) 09:17:28 編集(投稿者)
    2022/10/08(Sat) 23:06:16 編集(投稿者)

    問題 25 次の微分方程式をラプラス変換と逆変換を使って解きなさい。

    (1) y"+y=1 …………@{y(0)=0,y'(0)=1}

    (2){x'+2y=2…………A
     {2x−y'=0 …………B {x(0)=0,y(0)=−1}

    解) @の両辺をラプラス変換すると
    L[y"(t)+y(t)]=L[1]

    y(t)のラプラス変換をL[y(t)]=Y(s)と置いて変形すると
    L[y"(t)]+L[y(t)]=1/s …………C

    L[y"(t)]=s^2.Y(s)−sy(0)−y'(0)=s^2Y(s)−1なので
    Cは
    s^2Y(s)−1+Y(s)=1/s

    となる。まとめると
    (s^2+1)Y(s)=1+1/s
    Y(s)=1/(s^2+1)+1/s(s^2+1)

    1/s(s^2+1)を部分分数に分解すると1/s(s^2+1)=1/s−s/(s^2+1)
    Y(s)=1/(s^2+1)+1/s−s/(s^2+1) …………D

    Dを逆変換すると
    L^-1[Y(s)]=L^-1[1/(s^2+1)+1/s−s/(s^2+1)]

    =L^-1[1/(s^2+1)]+L^-1[1/s]−L^-1[s/(s^2+1)]
    公式L^-1[a/(s^2+a^2)]=sinat, L^-1[s/(s^2+a^2)]=cosat
    より上式は

    y(t)=sint−cost+1
    となる。


    解) (2)の連立微分方程式の両辺をラプラス変換して
    {x'(t)+2y(t)=2 …………A
    {2x(t)−y'(t)=0 …………B

    x(t)とy(t)のラプラス変換をそれぞれX(s),Y(s)と置くと
    AはL[x'(t)+2y(t)]=L[2]
    L[x'(t)]+2L[y(t)]=2L[1]

    =sX(s)−x(0)+2Y(s)=2.1/s
    =sX(s)+2Y(s)=2/s …………A'

    BはL[2x(t)−y'(t)]=L[0]
    2L[x(t)−L[y'(t)]=0

    2X(s)−{sY(s)−y(0)}=0
    2X(s)−sY(s)=1 …………B'

    A',B'を連立させると
    {sX(s)+2Y(s)=2/s …………A'
    {2X(s)−sY(s)=1 …………B'

    [s, 2][X(s)]=[2/s]
    [2,-s][Y(s)]…[1 ]

    この両辺に逆行列
    [s, 2]^-1
    [2,-s]

    1/(-s^2−4).[-s,-2]
    ……………[-2, s]

    1/(s^2+4).[s, 2]
    ……………[2,-s]
    をかけて
    [X(s)]=1/(s^2+4)[s, 2][2/s]
    [Y(s)]………………[2,-s][1 ]

    =1/(s^2+4)[4…………]
    ………………[(4-s^2)/s]

    よりX(s)=4/(s^2+4) …………C
    ……Y(s)=(4−s^2)/s(s^2+4)…………D

    Dの右辺を部分分数に分解して
    Y(s)=1/s−2.s/(s^2+4)…………D'

    Cの両辺を逆変換してx(t)を求めると
    L^-1[X(s)]=L^-1[2.2/(s^2+4)]=2L^-1[2/(s^2+2^2)]
    =2sin2t

    従ってx(t)=2sin2t
    となる。

    次にD'の両辺を逆変換してy(t)を求めると
    L^-1[Y(s)]=L^-1[1/s−2.s/(s^2+4)]=L^-1[1/s]−2L^-1[s/(s^2+2^2)]
    =1−2cos2t

    従ってy(t)=1−2cos2t
    となる。

引用返信/返信 削除キー/
■26805 / inTopicNo.55)  ラプラス変換と逆変換
□投稿者/ rest -(2022/10/02(Sun) 00:02:48)
    2022/10/02(Sun) 00:20:07 編集(投稿者)

    問題 23 次のような原関数y(t)のラプラス変換Y(s)を求めよ。
    (ただし(1)ではs>0,(2)ではS>aとする)

    (1) y(t)=1
    (2) y(t)=e^at (a:実数定数)


    解) (1) y(t)=1の時、ラプラス変換の式は
    Y(s)=L[y(t)]=∫y(t)e^-st.dt [区間0,∞] ………@

    @に代入すると
    Y(s)=L[1]=∫1.e^-st.dt=lim[p→∞]∫e^-st.dt[区間0,p]
    ここで
    ∫e^-st.dt=−1/s[e^-st]=−1/s(e^-sp−e^0)=1/s(1−e^-sp) [区間0,p]

    従ってlim1/s(1−e^-sp)=1/s [公式L[1]=1/s]


    (2) y(t)=e^atの時、ラプラス変換Y(s)を求めると
    Y(s)=L[e^at]=∫e^at.e^-st.dt [区間0,∞]
    =lim[p→∞]∫e^-(s-a)t.dt [区間0,p]

    ここで∫e^-(s-a)t.dt=-1/(s−a)[e^-(s-a)t] [区間0,p]
    =−1/(s−a){e^-(s-a)−e^-0}
    lim1/(s−a){1−e^-(s-a)p}=1/(s−a)すなわちL[e^at]=1/(s−a)[公式]


    問題 24 次の微分方程式をラプラスの逆変換を用いて解きなさい。

    (1)y"−y'−2y=e^t
    (2)y"−3y'+2y=2
    (ただしy(0)=y'(0)=0とする)


    解) (1)の両辺をラプラス変換すると
    L[y"(t)−y'(t)−2y(t)]=L[e^t] ………@

    @の右辺はL[e^at]=1/(s−a)よりL[e^t]=1/(s−1)
    @の左辺はL[y"(t)−y'(t)−2y(t)]=L[y"(t)]−L[y'(t)]−2L[y(t)]

    ここでL[y"(t)]=s^2Y(s)−sy(0)−y'(0)
    L[y'(t)]=sY(s)−y(0)
    L[y(t)]=Y(s)

    @の左辺は
    s^2Y(s)−sy(0)−y'(0)−{sY(s)−y(0)}−2Y(s)

    ここで初期条件y(0)=y'(0)=0より
    s^2Y(s)−sY(s)−2Y(s)
    =(s^2−s−2)Y(s)=1/(s−1)

    両辺をs^2−s−2=(s+1)(s−2)で割ると
    Y(s)=1/(s−1)(s+1)(s−2) ………A

    次にラプラスの逆変換L^-1[Y(s)]=y(t)を求めればよい。
    Aを部分分数に分解すると

    Y(s)=1/6.1/(s+1)−1/2.1/(s−1)+1/3.1/(s−2)
    となる。両辺の逆変換を行うと

    L^-1[Y(s)]=L^-1[1/6.1/(s+1)−1/2.1/(s−1)+1/3.1/(s−2)]
    =1/6.L^-1[1/(s+1)]−1/2.L^-1[1/(s−1)]+1/3.L^-1[1/(s−2)]

    =1/6.e^-t−1/2.e^2t+1/3.e^2t
    となる。


    (2) y"−3y'+2y=2(ただし、y(0)=y'(0)=0とする)

    上の式の両辺をラプラス変換すると
    L[y"−3y'+2y]=L[2] ………@

    @の右辺はL[2]=2L[1]=2.1/s=2/s
    @の左辺は
    L[y"]−3L[y']+2L[y]
    =s^2Y(s)−sy(0)−y'(0)−3{sY(s)−y(0)}+2Y(s)

    =s^2Y(s)−3sY(s)+2Y(s)
    =(s^2−3s+2)Y(s)=2/s

    ここで両辺をs^2−3s+2=(s−1)(s−2)で割って
    Y(s)=2/s(s−1)(s−2) ………A

    Aを部分分数に分解すると
    Y(s)=1/s−2/(s−1)+1/(s−2) ………B

    Bの両辺を逆変換すると
    L^-1[Y(s)]=L^-1[1/s−2/(s−1)+1/(s−2)]
    =L^-1[1/s]−2L^-1[1/(s−1)+L^-1[1/(s−2)]

    =1−2e^t+e^2t
    y(t)=1−2e^t+e^2t
    となる。
引用返信/返信 削除キー/
■26684 / inTopicNo.56)   検定 3
□投稿者/ rest -(2022/09/24(Sat) 22:36:03)
    2022/09/24(Sat) 22:54:58 編集(投稿者)
    2022/09/24(Sat) 22:42:32 編集(投稿者)

    問題 21 ある果実Xを食べると視力が上がると言われている。ある果実Xを食べた人と食べなかった人に同じ視力検査を行った。それぞれの検査結果から5人と7人の標本を抽出した結果を以下示す。
    食べた人:1.2,0.8,1.5,1.2,1.0
    食べなかった人:0.8,0.4,0.6,1.0,0.5,0.4,0.5
    ある果実Xを食べた人と食べなかった人の視力検査の結果はそれぞれの正規分布N(μx,δy^2),N(μy,δy^2)に従い、δx^2=δy^2とする。
    このとき、仮説Ho:μx=μy
    (対立仮説H1:μx>μy)
    を有意水準0.05で検定せよ。

    解) ある果実Xを食べた人の視力の標本データXi^1,Xi^2(i=1,2,…5)と食べなかった人の視力の標本データYi^1,Yi^2(i=1,2,…7)を示す。
    データ
    No……Xi……Xi^2
    1 ……1.2……1.44
    2 ……0.8……0.64
    3 ……1.5……2.25
    4 ……1.2……1.44
    5 ……1.0……1.0

    計……5.7……6.77

    データ
    No……Yi……Yi^2
    1 ……0.8……0.64
    2 ……0.4……0.16
    3 ……0.6……0.36
    4 ……1.0……1.0
    5 ……0.5……0.25
    6 ……0.4……0.16
    7 ……0.5……0.25

    計……4.2……2.82


    ΣXi=5.7,ΣXi^2=6.77[区間i=1,5]
    ΣYi=4.2,ΣYi^2=2.82[区間i=1,7]

    (@) 仮説Ho:μx=μy
    (対立仮説H1:μx>μy)右側検定
    (A) 有意水準α=0.05

    (B) 標本数m=5,n=7
    標本平均Xm=1/5ΣXi=5.7/5=1.14[区間i=1,5]
    標本平均Yn=1/7ΣYi=4.2/7=0.6 [区間i=1,7]
    母分散δ^2の代用Sxy^2=1/(m+n−2){Σ(Xi−Xm)^2[区間i=1,m]+Σ(Yi−Yn)^2[区間i=1,n]}
    =1/10{ΣXi^2−mXm^2+ΣYi^2−nYn^2}

    =1/10{6.77−5×1.14^2+2.82−7×0.6^2}
    =0.0572

    ここで検定統計量Tを
    T=(Xm−Yn)/√(1/m+1/n)Sxy^2
    と置くと母分散が未知なので自由度(m+n−2)=10のt分布に従う。

    (C)従ってt分布の数表より、
    U10(α)=U10(0.05)=1.182

    これから有意水準α=0.05による右側検定の棄却域Rは1.812<Tとなる。

    (D) Xm=1.14,Yn=0.6より
    Tの実現値tは
    t=(1.14−0.6)/√(1/5+1/7)×0.0572=3.856

    となる。検定統計量Tの実現値t=3.856は棄却域Rに入る。
    従って「仮説Ho:μx=μy」は棄却される。


    問題 22 上記問題の仮説Ho:μx=μyの代わりに仮説Ho:δx^2=δy^2
    (対立仮説H1:δx^2≠δy^2)を有意水準0.05で検定せよ。

    解) ΣXi=5.7[区間i=1,5]
    ΣXi^2=6.77[区間i=1,5]
    ΣYi=4.2[区間i=1,7]
    ΣYi^2=2.82[区間i=1,7]

    (@) 仮説Ho:δx^2=δy^2
    (対立仮説H1:δx^2≠δy^2)両側検定

    (A)有意水準α=0.05
    (B)標本数m=5,n=7
    標本平均Xm=1.14,Yn=0.6

    標本分散Sx^2=1/(m−1).Σ(Xi−Xm)^2=1/4(ΣXi^2−5.Xm^2)
    =1/4(6.77−5×1.14^2)=0.068

    標本分散Sy^2=1/(n−1).Σ(Yi−Yn)^2=1/6(ΣYi^2−7.Yn^2)
    =1/6(2.82−7×0.6^2)=0.05

    ここで検定統計量T=Sx^2/Sy^2と置くとTは自由度(4,6)のF分布に従う。
    (C) F分布の表より、
    W4,6(0.025)=6.227

    W4,6(0.975)=1/W6,4(0.025)=1/9.197=0.109
    有意水準α=0.05による両側検定の棄却域Rは
    0<T<0.109と6.227<T

    (D) Sx^2=0.068,Sy^2=0.05なのでTの実現値t=Sx^2/Sy^2=0.068/0.05=1.36
    は棄却域Rに入っていない。
    従って「仮説Ho:δx^2=δy^2」は棄却されない。
引用返信/返信 削除キー/
■26463 / inTopicNo.57)  検定2
□投稿者/ rest -(2022/09/17(Sat) 22:29:16)
    2022/09/17(Sat) 23:33:47 編集(投稿者)

    問題 19 あるメーカーの同じ機種のデジタルカメラ10台を無作為に抽出して、1回の充電が可能な最大の録画時間を調べた結果を下に示す。
    9.8,10.3,11.9,8.7,9.5,10.2,10.9,8.2,9.4,10.5 (単位:時間)

    このメーカーの同じ機種すべてのデジタルカメラの充電後の最大録画時間を母集団とし、これが正規分布N(μ、δ^2)に従うものとする。
    このとき、仮説Ho:μ=10(対立仮説H1:μ<10)
    を有意水準α=0.01で検定せよ。


    解) 10個の標本データ、X1,X2,X3,……、X10より
    XiとXi^2のデータを示すと

    Xi… Xi^2
    1 9.8… 96.04
    2 10.3…106.09
    3 11.9…141.01
    4 8.7… 75.69
    5 9.5… 90.25
    6 10.2…104.04
    7 10.9…118.81
    8 8.2… 67.24
    9 9.4… 88.36
    10 10.5…110.25

    計 99.4…998.38

    (@) 仮説Ho:μ=10
    (対立仮説H1:μ<10)

    (A)有意水準α=0.01
    (B)標本数n=10

    標本平均Xm=1/10ΣXi=9.94 (区間i=1,10)
    標本分散S^2=1/(n−1).Σ(Xi−Xm)^2 (区間i=1,n)

    ここでΣ(Xi−Xm)^2=Σ(Xi^2−2XmXi+Xm^2)
    =ΣXi^2−2XmΣXi+ΣXm^2
    =ΣXi^2−2nXm^2+nXm^2
    =ΣXi^2−nXm^2

    となるのでS^2=1/(10-1)(ΣXi^2−10.Xm^2)
    =1/9(998.38−10×9.94^2)
    =1.1493

    ここで検定統計量Tを、
    T=(Xm−μ)/√(S^2/n)=(Xm−10)/√(1.1493/10)
    と置くと母分散δ^2が未知なのでTは自由度9のt分布に従う。

    (C) 従ってt分布の表より、
    Un-1(α)=U9(0.01)=2.821

    標本平均Xm=9.94<仮説平均(母平均)10なので
    左側検定となり、T<-2,821が棄却域Rとなる。

    (D)Xm=9.94より、Tの実現値tは
    t=(Xm−10)/√(1.1493/10)=(9.94−10)/√(1.1493/10)
    =−0.177

    従って検定統計量Tの実現値t=−0.177は棄却域Rに入っていないので
    仮説Ho:μ=10は棄却されない。



    問題 20 上記問題と全く同じ条件で仮説Ho:δ^2=0.5(対立仮説H1:δ^2≠0.5)
    を有意水準=0.05で検定せよ。

    解) (@)仮説Ho:δ^2=0.5
    (対立仮説H1:δ^2≠0.5)両側検定

    (A)有意水準α=0.05
    (B)標本数n=10
    標本平均Xm=9.94
    標本分散S^2=1.1493

    ここで検定統計量を(母分散δ^2の検定では次式を使い自由度n−1のX^2分布に
    従う)
    T=Σ[(Xi−Xm)/δ]^2

    上式は
    T=Σ[(Xi−Xm)/δ]^2=(n-1)/δ^2.1/(n-1).Σ(Xi−Xm)^2

    ここで1/(n-1)Σ(Xi−Xm)^2=S^2なので
    T=9.S^2/δ^2となる。

    Tは自由度9のX^2分布に従う。
    従ってX^2分布の数表より
    Vn-1(α)=V9(0.025)=19.023

    Vn-1(1-α/2)=V9(0.975)=2.700
    有意水準α=0.05による両側検定の棄却域Rは
    0<T<2.700と19.023<T
    となる。

    (C) S^2=1.1493よりTの実現値tは
      t=9×1.1493/0.5=20.69
    となり、tは棄却域Rに入る。
    従って仮説Ho:δ^2=0.5は棄却される。

引用返信/返信 削除キー/
■26227 / inTopicNo.58)  推定と検定
□投稿者/ rest -(2022/09/10(Sat) 22:35:26)
    問題17 正規分布N(μ、16)に従う母集団から9個の標本X1,X2,X3,……X9を無作為に
    抽出したとき、この標本平均Xm=10であった。母平均μの95%信頼区間を少数第2位
    まで推定せよ。


    解) 正規分布N(μ、δ^2)(δ^2は既知)に従う母集団から
    無作為に抽出した標本X1,X2,X3……Xnを使って新たな確率変数Z
    をZ=(Xm-μ)/√(δ^2/n)と定義(Xmは標本平均、μは母平均)とすると、
    Zは標準正規分布N(0,1)に従う。
     信頼係数1-αが与えられたならば、標準正規分布よりZ(α/2)の値を
    求めればよい。

    確率P{-Z(α/2)≦Z≦Z(α/2)}=1−αより
    -Z(α/2)≦(Xm-μ)/√(δ^2/n)≦Z(α/2)

    -Z(α/2).√(δ^2/n)≦Xm-μ≦Z(α/2).√(δ^2/n)
    これから母平均μの信頼係数1-αの信頼区間は

    Xm-Z(α/2).√(δ^2/n)≦μ≦Xm+Z(α/2).√(δ^2/n) ………@
    となる。

    母平均μの95%信頼区間より1-α=0.95すなわち有意水準α=0.05となる。
    標本の大きさn=9
    標本平均Xm=10
    母分散δ^2=16

    次に標準正規分布表より、Z(α/2)=Z(0.025)の値を求めると
    Z(0.025)=1.96となる。

    以上より母平均μの95%信頼区間は上記@式に代入して
    Xm-Z(0.025).√(δ~2/n)≦μ≦Xm+Z(0.025).√(δ^2/n)

    10-1.96×√(16/9)≦μ≦10+1.96×√(16/9)
    従って7.29≦μ≦12.61

    となる。


    問題 18 ある食品メーカーの缶詰の内容量が50gと表示してあった。消費者団体が表示に偽りがないかを調べるために、無作為に選んだ9個の缶詰の内容量を測定した結果、平均は49.4gであった。この缶詰全体の内容量は正規分布N(μ、1.44)に従うものとする。
    このとき「仮説Ho:缶詰全体の平均の内容量は50gである。」
    を有意水準0.05で検定せよ。


    解 (@)仮説Ho:μ=50
    対立仮説:μ≠50

    (A)有意水準α=0.05で仮説Hoを検定する。
    (B)母集団から無作為に抽出した9個の標本X1,X2,X3……Xnの標本平均Xmは

    正規分布N(μ、δ^2/2)=N(μ、1.44)に従う。
    ここで検定統計量をT=(Xm-μ0)/√(δ^2/n)=(Xm-50)/√(1.44/9)
    と置くとTは標準正規分布N(0,1)に従う。

    (C) 新たな確率変数ZはZ(α/2)=Z(0.025)なので標準正規分布表より
    Z(0.025)=1.96となる。つまり棄却域Rは、R<-1.96、R>+1.96となる。

    (D)標本平均Xm=49.4よりTの実現値tは
    t=(Xm-50)/√(1.44/9)=3(49.4-50)/1.2=-1.5

    従って検定統計量Tの実現値t=-1.5は棄却域Rに入っていないので
    仮説Hoは棄却されない。
引用返信/返信 削除キー/
■26056 / inTopicNo.59)  連立微分方程式
□投稿者/ rest -(2022/09/03(Sat) 18:33:43)
    問題 16 未知関数y=y(x),z=z(x)に関する次の連立微分方程式を解きなさい。
    (1){(D+4)y−Dz=0 …………@
    {(D−1)+z=0 …………A

    (2){(D+4)−Dz=2x …………B
      {(D−1)+z=x^2 …………C   (ただし微分演算子D=d/dxである)


    解) (1)の連立微分方程式から解くと
    (@)未知関数zを消去するためにAの両辺にDをかけて
    (D+4)y−Dz=0 …………@
    (D^2−D)y+Dz=0 …………A'

    @+A'より(D^2+4)y=0 …………D
    Dの特性方程式λ^2+4=0を解いて、λ=±2i

    一般に特性方程式λ^2+aλ+b=0の2つ解λ1,λ2について
    λ1,λ2が相異なる共役な虚数解であるときは
    λ1=α+iβ、λ2=α−iβとおくと

    一般解はy=C1e^αx.cosβx+C2e^αx.sinβx
    =e^αx(C1cosβx+C2sinβx)
    C1,C2は任意定数とする。

    (A) Dより上式に代入すれば一般解は
    y=C1cos2x+C2sin2x …………E

    次にEをAに代入すると
    z=−(D−1)y=−(D−1)(C1cos2x+C2sin2x)
    =(C1−2C2)cos2x+(2C1+C2)sin2x

    以上(@),(A)より求める解は
    y=C1cos2x+C2sin2x
    z=(C1−2C2)cos2x+(2C1+C2)sin2x

    となる。

    次に(2)の非同次連立微分方程式を解くと
    (D+4)y−Dz=2x …………B
    (D−1)y+z=x^2 …………C

    (@) 未知関数zを消去するためCの両辺にDをかけて
    (D^2−D)+Dz=Dx^2=2x …………C'

    B+C'より(D^2+4)y=4x …………F
    Fの同伴方程式(D^2+4)y=0の特性方程式λ^2+4=0
    したがってλ=±2i

    Fの余関数y=C1cos2x+C2sin2x

    またこの特殊解YoはFより
    Yo=1/(D^2+4).4x

    ここで1/(D^2+4)=1/4.1/[1-(-D^2/4)]=1/4{1+(-D^2/4)+(-D^2/4)^2+…}=1/4
    つまり公比r=(-D^2/4)の等比級数であり、D^2(4x)=0なので(-D^2/4)以下は不要。

    Yo=1/(D^2+4).4x=1/4.4x=x
    したがってyの一般解は
    y=x+C1cos2x+C2sin2x …………G

    (A) 次にGをCに代入して
    z=x^2−(D−1)y
    =x^2−(D−1)(x+C1cos2x+C2sin2x)
    =x^2+x−1+(C1−2C2)cos2x+(2C1+C2)sin2x

    以上(@),(A)よりyとzの一般解は

    y=x+C1cos2x+C2sin2x
    z=x^2+x−1+(C1−2C2)cos2x+(2C1+C2)sin2x

    となる。

引用返信/返信 削除キー/
■25886 / inTopicNo.60)  逆演算子
□投稿者/ rest -(2022/08/27(Sat) 12:11:35)
    問題15 次の逆演算子の計算をしなさい。(ただし任意定数は省略する)

    (@) 1/D.cos2x (A) 1/D^2.x^-2 (x>0)

    (B) 1/(D−2).x (C)1/(D−2)(D−1).e^2x


    解) @) 一般にDy=f(x) ………@はdy/dx=f(x)のことで両辺を
    xで積分すると
    y=∫f(x)dx ………A

    が成り立つ。次に@を形式的にDで割ると、
    y=1/D.f(x) ………B

    AとBを比較して、Dの逆演算子1/Dについて
    1/D.f(x)=∫f(x)dx

    が成り立つ。
    すると、この式に(@)式を代入すると
    1/D.cos2x=∫cos2x.dx=1/2sin2x


    A) 1/D^2.x^-2=∫∫x^-2.dx.dx=−∫1/x.dx=−logx


    B) 1/(D−2).xの場合
    一般に(D−α)y=f(x) ………Cが与えられたとする。Cを変形すると
    Dy−αy=f(x)となり、これはy'−dy=f(x)のことである。

    一階線形微分方程式y'+P(x)y=Q(x)のとき
    y=e^-∫Pdx(∫Qe^∫Pdx.dx+C)
    となるのでこれに代入すると解yは

    y=e^∫αdx.∫f(x).e^-∫αdx.dx

    したがって
    y=e^αx.∫e^-αx.f(x).dx ………D
    ここでCをD−αで形式的に割ると

    y=1/(D−α).f(x) ………E
    DとEより

    1/(D−α).f(x)=e^αx∫e^-αx.f(x).dx ………F
    が成立する。
    Fに(B)式を代入すると

    1/(D−2).x=e^2x∫e^-2x.x.dx
    部分積分法により

    =e^2x[∫x.(-1/2e^-2x)'.dx]
    =e^2x[-1/2xe^-2x−∫(-1/2e^-2x).dx]

    =e^2x[-1/2xe^-2x−1/4e^-2x]
    =-1/2x−1/4


    C) 1/(D−2)(D−1).e^2x=1/(D−2).1/(D−1).e^2x
    =1/(D−2).e^1.x∫e^-1.x.e^2x.dx

    =1/(D−2).e^x∫e^x.dx
    =1/(D−2).e^2x

    =e^2x∫e^-2x.e^2x.dx=e^2x∫1.dx
    =e^2x.x
    =x.e^2x

    となる。
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