| 2023/06/22(Thu) 14:13:57 編集(投稿者)
こんにちは、みのりさん、アートポットさん
「うたかた」で思い出すのは方丈記の冒頭です。
行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶ【うたかた】は、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。
このように方丈記の原文ではひらがなで書かれています。ここでの意味は「はかないもの」ではなく水面に浮かぶ泡を指しています。漢字を当てると「泡沫」で、現在ではこれを「ほうまつ」と読めば水泡、「うたかた」と読めばはかないもの(こと)を指します。
鴨長明にとって「うたかた」は「はかないもの」であるという認識よりもずっといつまでも続くもの(「生まれては消え、生まれては消え」が永遠に続く)という意識の方が強かったようです。
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