| 田秋さん、こんにちは
>写真はボッティチェッリが描いた《プリマヴェーラ》です。今日の《西洋芸術の歴史と理論》という講義にこの絵が出てきました。講義の主題は新プラトン主義(但し中世以降の)と当時の芸術との関連についてだったのですが、それはさて措き、この絵の中心にいらっしゃるのがヴィーナス、その右の花柄の衣装を着ていらっしゃるのがfloraさんなんですね!右端のちょっと青くて気味悪く描かれているのが西風の神ゼフィロス、ゼフィロスが自分のものにしよう(?)と手をかけているのがクロリス、そのクロリスが変身したのがフローラという「祭暦」の設定を踏んでいるんですってね。
ボッティチェリは大好きです。女性が美しいですよね。《プリマヴェーラ》と似た設定が同画家の《ヴィーナスの誕生》ですよね。 メディ家の結婚のお祝いとして依頼された画らしく、季節(Flora4月、左側のヘルメス5月)を盛り込んで、ちょっとおなかの膨らんだヴィーナスは子孫繁栄を意味しているのでしょうか。クロリスは植物の緑のクロロフィルという英語は、このクロリスから来ているそう。
>ヴィーナスの頭上にいるキューピッドは目隠ししています。最初、矢が誰に当たるのかわからない、ということを表わしているのかと思ったら、目ではなく心で見るということを表わしているそうで、
新プラトン主義=ギリシャ哲学とキリスト教の融合ですよね。 ギリシャの肉体崇拝の上にキリスト教の精神主義を置いたというメタフォーかも知れませんね。
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