■29957 / inTopicNo.14) |
Re[71]: よしもと&ストラド
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□投稿者/ flora -(2023/03/12(Sun) 02:28:40)
| ■No29858に返信(田秋さんの記事) 田秋さん、こんにちは
> 先日、ずっとストラディバリウスを研究しているという日本人バイオリンメーカーの方がテレビで興味あることを言っていました。 > ストラドの板の厚さは2ミリなんだそうです。一般に、板は薄い方がよく鳴ります。今のバイオリンメーカーはみんな板を薄くしようとします。その方が鳴るからです。しかし、楽器の寿命が早く、音の張りがなくなってきます。今は3ミリが主流だそうです。 > > 2010年に自分の楽器のコピーを作ってもらった時もその話題が出て、板は厚めにしてくれと注文しました。彼の言い分としては、自分の作る楽器を誰が買うかというと圧倒的にアマチュアが多い(プロはもっと高い楽器を買う)。アマチュアはすぐ鳴る楽器を欲する、ということでした。 > > 板の薄い楽器はすぐに良くなるけれどヘタルのも早いというのはプレーヤーもメーカーも一致した意見です。では、ストラドは板が薄いのにも拘わらず何故ヘタラないのか? > > テレビに出ていた人によると、ストラドが生きていた頃は地球が小氷期で、木の育ちが遅くその分木が緻密で強かったのではないか?今は暖かくなり木がストラドのころに比べて弱いのではないか、と言うことでした。 > > これは一理ある考えだと思います。ただ小氷期は数百年続きましたから、ストラドだけがその恩恵を受けた訳ではありません。ボクの古い楽器はストラドのさらに100年ほど古い楽器なのですが、板の厚さは測ったことがないので分かりません。また年月が経ち乾燥しても薄くなります。
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ストラディバリ等のヴァイオリン製作者たちが、制作前に木材処理をしていたことが最新の科学によってに明らかにされたというサイトがありました。(2021)
https://www.thestrad.com/news/new-study-reveals-the-wood-treatments-used-by-stradivari-amati-and-guarneri/13171.article#:~:text=By%20contrast%2C%20Stradivari's%20centre%20thickness,sort%20of%20treatment%20before%20carving.
楽器制作前に木材処理をしていることがわかったとありました。 以下かいつまんでいうと、ストラディバリウスとアマティにアルミニウムの痕跡は約50ppm, 一方 グァルネリは1300ppm、またストラディバリウスは塩を使用し、グァルネリはミョウバンを使用したことが判明。アルカリ性処理では、ストラディヴァリはカリを使用し、グァルネリは石灰を使用。アルカリ性はヘミセルロースを断片化し、セルロースの再配列を促進する可能性があるそうです。 個々の製作者がそれぞれの家伝の処方を持っていたことも興味深いですね。 > ボクの楽器はあと少しで400才になるのですが、木というのは大事に使うとこのくらいの年月にも十分耐えるんですね。
ホント、素晴らしいですね^^
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