| こんにちは、pipitさん
カントが何故タイトルのような表現をしたか?を考えていたのですが、もしかするとドイツ語に2角形に該当する単語がないからかもしれません。
Deeplで調べて見ると 5角形 Fuenfeck 4角形 Viereck 3角形 Dreieck このようになります。日本語と同じ表現ですね。 「2角形」と入れて見ると「Zweieck」とはならず「Dichagon」という単語が出てきます。これは辞書には載っていないし、webで調べても完全な同形はヒットしません。 何故Deeplでこの単語が出るのかわかりません。
この辺りが日本人の論理とヨーロッパの論理の違いかもしれません。日本人は5,4,3と来たから次は2だろうという論理、ところが不可能なものには名前さえもつけないというのが彼らの論理なのかなと思いました(あくまでユークリッド幾何学の話です)。
何角形というものは角がいくつあるかが非常に重要です。辺は5本有るのに閉じていないため角が5個ないものはもはや5角形とは言いません。ですから2角形にはどうしても角が2個必要なのですがそれは不可能です。このことを自己矛盾と言っているのだと思います。
カントの少し後輩に大数学者ガウスがいます。このガウスでさえも非ユークリッド幾何学には慎重でした。世の中の最先端でさえそんな状況だったので、カントはいわゆる「2角形」のことをタイトルのような言葉で表現すたのではないかと思いました。
ウィキペディアで二角形を調べると英語でdigonとあり、ドイツ語でもdigonです。その説明に「ユークリッド幾何のような体系における二角形の実現を考えることは困難」とあります。困難とはかなり控えめな表現ですが、カントとすればそんな言葉は「使いたくもない」ということだったのかもしれません(最後はボクの想像です)。
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