| おはようございます、floraさん
薬の館から徒歩5分のところに森野旧薬園があります。‘旧’とあるのはこの他にもう一つ「あきの薬草園」というのがあるからです。森野旧薬園にも薬草畑がありますが、今は文化財という立ち位置で、昔の姿を残すというコンセプトもあるように思います。入り口は通りに面していますが、その裏山に薬草畑が広がっています。
この森野家は元々大葛屋という屋号を持つ400年続く吉野葛のお店です。享保の頃に森野通貞(通称藤助、号賽郭)という人物がいて家業を継ぎながら若い頃から薬草にも興味を持っていました。そのころ幕府の薬草政策の一環で全国の薬草の調査があり、賽郭は地元の代官から選ばれそこに参加しました。そして幕府の仕事の手伝いをした褒美として薬草6種が幕府から下賜されました。それがこの薬園の始まりです。
写真上はその薬草の子孫で、甘草、肉桂、天台烏薬、烏臼木(ウキュウボク)、山茱萸(サンシュユ)、牡荊樹(ボケイジュ)です。後年賽郭は松山本草という植物図鑑を描きました。1000種もあるそうです。売店にその本の複製を売っていたのですが36000円したので買うのを断念しました(T_T)。
写真下はその抜粋(と説明)の、ボクの財力でも買える(\(^_^)/)本からの転載です。左は葛、右はボタンとシャクヤクです。どちらも生薬として使うのですね!
森野家は吉野葛のお店であるとははじめに書きましたが、それを食するお店が帰り道にあるということなので寄ってみました。葛湯を頼むつもりでしたが、店に入るとコーヒー味の餡子に葛湯がかかったものがあり、賞味期限3分!とあり、限定商品に大変弱いボクはこれを頼んでみました。
葛湯自体は大変美味しいのですが、コーヒー餡子の抱き合わせは、まあ美味しいのですが、普通に葛湯だけの方が食後、透明感が残ると思いました。ま、一度は試すというのがボクの生き方でし^^
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