(現在 過去ログ1 を表示中)

TOP HELP 新着記事 トピック表示 ファイル一覧 検索 過去ログ

No3335 の記事


■3335 / )  色々
□投稿者/ 田秋 -(2020/06/30(Tue) 14:24:55)
    2020/06/30(Tue) 14:39:10 編集(投稿者)

      floraさま

    >完全5度の音律の周波数を3:2としたのは、かのピタゴラスだと一般的には言われているようですね

    正確には完全5度を11回積み重ねることによって1オクターブ内12個の音(元になった音+積み重ね11回→12個の音)をを決定することをピタゴラスの音律と言います。1オクターブ上の音との周波数の比は1:2や完全5度上の音ととの周波数の比が2:3であることは別にピタゴラスが決めたことではありません。

    現在のチューニングAの高さは日本では442となっています。計算を簡単にするため一昔前のA=440を使って説明すると、このAの完全5度上のEはA(440):E(x)=2:3でx=440×3÷2=660と計算されます。その上のHは同様にE(660):H(x)=2:3でX=660×3÷2=990となります。基音のAの1オクターブ上のA=880なのでこのHはその2度上のHとなり、1オクターブ下げてやると990÷2=495となります。こうやって12の音の高さの関係を決定する訳です。
    これが一番わかりやすい例ですが、欠点があります。完全5度を12回積み重ねると元の音Aの何オクターブか上のAが得られるのですが、これが元のAの整数倍にならない、ということです。ある数を1.5倍(2分の3倍)するということは未来永劫元の数字の整数倍にはならないのです。

    この方法だと12個目に現れたAの5度下のDも狂っています。それを下げて基音Aのあるオクターブ内に置いてもAの5度上のEがぴったりなのに比べて聞き劣りがするので、上に5回(E-H-Cis-Gis-Dis)、下に5回(D-G-C-F-B-Es)と計算しようじゃないか、という考えになります。DisとEsが異名同音になるのですが計算上は異名異音になってしまいます。

    音律は他にもあり代表的なものが純正律と平均律です(他にもあります)。ハ長調に調律された鍵盤楽器のドミソやソシレは素晴らしくきれいに響きます。しかし、レファラはかなり気色悪い音がします。高校生の時聴かせてもらったことがあります。ハ長調の純正律調律ではDとAが完全5度ではなくなってしまうのが原因です。
    これを是正したのが平均律です。

    >ピリオド奏法
    古楽器奏法とも言います。正確な定義はわかりませんが、私の認識では作品が作曲された当時の演奏様式や形態を復元する奏法です。昔の事を文献や昔の楽器を研究することによってわかってくるんですね。例えば昔はもっとピッチが低かったことがわかっています。録音もない時代の事がどうしてわかるの?と思いますが、昔の管楽器を吹くとその当時のピッチがわかってきます。また、18世紀の初めには音叉ができ、それからもわかってきます。
    ビブラートは控えめに、弓は速めに動かします。音質は重くなく、弓は現代の奏法より数センチ中央よりを持ちます。右手の小指、現代奏法では小指は指先を弓の上に立てて乗せますが、ピリオドだと他の指と同じくかぶせるようにします。私は経験がないのでうまく説明できず、ひょっとしたら今書いたことにも誤りがありかもしれません。
    考え方は二つ、作曲家の頭の中で鳴っていたであろう音を再現するというのが一つ、今の奏法や解釈は進化の結果なのだというのが一つです。ま、どちらも一理あります。

    オケがピットに入るのは、バレエやオペラではオケは伴奏なので黒子に徹するということなのでしょう。ただ指揮者はダンサーや歌手とのコンタクトを取らなければならないので、オケも舞台も見えるように立ちます。ピットの音響ですが、良いわけはないと思うのですが、客席で聴いていて悪いと思ったことはありません(多分)。

    ショパンのソナタに関してはネットで書いてあること以上のことはわかりません。
    葬送の後の嵐のようなユニゾンは確かに何か意味があるんでしょうね。つむじ風が吹き荒れているように聞こえます。
返信/引用返信 削除キー/


Mode/  Pass/

TOP HELP 新着記事 トピック表示 ファイル一覧 検索 過去ログ

- Child Tree -