□投稿者/ 田秋 -(2020/05/15(Fri) 06:04:32)
| はい、私が噂の田北こと田秋です。 私がこのクラブに出入りするようになった経緯はパニチェさんのご説明の通りです。その節は大変お世話になりました。
私の最後の定期演奏会は奇しくもツァラトゥストラでした。その演奏会は序曲がモーツァルトの魔笛序曲、ラベルの左手のためのコンチェルトがあって、メインがツァラトゥストラでした。最初に魔笛を持ってきたのは指揮者広上の意図で、魔笛にザラストロが出てくるからです。ザラストロ=ツァラトゥストラ=ゾロアスターで、ペルシャ語ではザルドシュトと発音するらしく、ザルドシュトさん、「俺の本当の名前は何なんだ?」と天国で首をかしげているかもしれません。 まさに「ギョエテとは俺のことかとゲーテ言い」ですね。
今、ラジオの放送大学で水曜日午後6時から「国際理解のために」という講義をやっています。内容はゾロアスター教を絡ませてユダヤ教、キリスト教、イスラム教の関係を探るといったもので、凄く面白い内容です。そこで指揮者ズービンメータの話が出てきました。彼の祖先はインドに移住したゾロアスター教徒で彼もまたゾロアスター教徒です。その彼が長くイスラエルフィルの音楽監督をやっていましたが、講師高橋和夫はそこからキュロス大王のユダヤ教徒のバビロン捕囚解放に飛び、ゾロアスター教徒がユダヤ教徒を指揮するのはキュロス大王時代からの伝統であろうか、と結んでいます。
私が学生だった頃、勉強のために聴いて良かったと思うツァラトゥストラの演奏はシカゴ=ショルティ指揮のものです。
ttps://www.youtube.com/watch?_continue=25&v=IFPwm0e_K98&feature=emb_logo
途中唸り声が聞こえますがショルティが指揮しながら唸っているのです。
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