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No2764 の記事


■2764 / )  Re[10]: 色即是空と〈私〉について
□投稿者/ knowing itself -(2020/04/27(Mon) 19:49:46)
    No2761に返信(パニチェさんの記事)

    こんばんは。返信ありがとうございます。

    > ここ平行線になりそうですが、もう一度返信してみますね。^^
    > すみません、パニチェの書き方「相関関係で成立する世界全体」がまずいことに気付きました。これは「世界全体が相依性縁起によって成立している」という意味ではなく、「世界全体イコール全体運動(世界=全体運動=全体性)が相依性縁起である」という意味です。
    > パニチェも同じく「色こそが相関関係で成立している」と考えています。
    >
    > 空とは宇宙とか世界全体(全体運動=全体性)のことであり、宇宙とか世界全体は不可分な全体運動である、その全体運動のありかたが相依性縁起と解釈しています。
    > で、単体に見えるかのような色は複数のものが相依って(相関関係上に)成立する無自性(単体では自性が無い)かつ無常(生滅する)の存在であるという意味です。
    > 例えて言うなら、相依性縁起は相転移のような運動形式を表し、氷、水、水蒸気がそれぞれ色というような解釈です。
    >
    > >>また色即是空は色と空が不二であることも示しており、色と空を区別してしまうのはむしろ私たちの分別智によるものであって、無上正等覚は無分別智であると理解しています。
    >>色の本体は空と寸分の差異もなくイコールだと考えています。空の自己制限形・限定縮小バージョンが色です。制限を完全に廃棄すれば、色という必要はなくなるので空だけですが、制限が残る間は、色と空の不二はこの意味において成り立つとみなします。
    >
    > ここを読むとパニチェの言っていることと同じだと思えるんですが。。。

    擬人的な喩えを使ってみますね。空さんと色さんがいます。人間は色さんと付き合うしかありません。その色さんは実は空さんだった。空さんの他に別人の色さんがいるわけではない。しかし色さんも以前どおりの色さんです。色さんと付き合う人間には、空さんの性格がそのまま立ち現れます。色さんを通して示される「相依性縁起」は空さんも全く同じくもつといえます。この意味で、まさに色と空は不二です。ここまでは、パニチェさんと同じだと思います。

    ただknowing itself は、空は色を通さなくても、色が消滅しても、なお存在するものでないかという疑問をもっています。「相依性縁起」とはあくまでも、色の中で、色を通して、色自身として発見できる認識形式であって、空にはそういう手がかりすらないのではないかと。


    確かに、空は世界の全体運動ですが、それは色と一体になっているから、色の側から空を体験するとそうなるのだと思います。異論はありません。ただもっと厳密にいうと、空は運動の主体ということになるのだと考えています。

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