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Re[5]: 色即是空と〈私〉について
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□投稿者/ knowing itself -(2020/04/25(Sat) 11:21:31)
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こんにちは。レスありがとうございます。
> >>「空」つまり全体運動は六不(不生、不滅、不垢、不浄、不増、不減)なるもの。 >>「空」が六不だというのは、完全同意です。運動というのは物質的な運動ではないですよね? > > 物質的な運動も含め、この世界(宇宙)の全体運動を空として捉えています。
「物質」そのものを体験したり直知した人間は、超のつく一流科学者を含めて今迄誰ひとりなかったのではないかと考えています。「物質」を巡る観察体験の共有可能性・再現可能性を前提にして、観察体験の数量化・法則による通約化こそが真理を開いていくという信念に基づく成果が科学だと考えます。物質的な運動は、全体運動である空を超える内容を一切持っていないのではないでしょうか。物質的な運動は全体運動を抽出した仮構と理解しています。
>密教的には大日如来ですし、梵我一如では梵が全体運動=空という解釈ですが、knowing itselfさんが言うところの「色に当てはまる性質が相依性縁起、空は相関関係を超える」をもう少し詳しく説明いただければ有難いです。
空も相関関係によって規定されるなら、色との区別がつかなくなると思います。色と空はイコールではなく差別化しなければ意味がないと。
> やはり究極の自己と一体化するところの形而上学的な主体(梵)を空と考えておられるということでしょうか
形而上学的というより、リアルな主体でしょう。
> knowing itselfさんの中で、〈私〉と大乗仏教の折り合いがついているというところを、
個人的には、「衆生本来仏なり」が大乗仏教の要点だと思っていますが、<私>の探究こそが「衆生本来仏なり」の真意をはっきりさせると確信しています。
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