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No2545 の記事


■2545 / )  共同体原理
□投稿者/ rest -(2020/03/29(Sun) 22:43:21)
    2020/03/30(Mon) 08:21:31 編集(投稿者)


    No2539に返信(パニチェさんの記事)

    > 日常的には自然的態度をベースとして生活していても、人は絶対的に孤独であり他者から隔絶した存在であるという独我論的な視座を根底としている人の方が他者を尊重し思いやりの心をもって優しくなれる。
    >
    > 人は一人では生きられないし、他者や動植物も含めた自分以外の存在に支えられていることに変わりはないが、一人であり孤独であることは絶対的な事実である。
    >
    > 他者の私秘性は認識の地平の彼方であるし、生まれる時には多くの人手に助けられるが、臨終の際には何ものも役立たず、家族に囲まれていても絶対的な孤独の中で一人で死にいく。
    >
    > 人は絶対的に孤独であるからこそ、他者に優しくなれる。
    > それはニーチェが批判するところの不十分な自己愛の変形である隣人愛や、場合によってはますます相手を弱体化させてしまう同情的な憐みではない。
    >
    > ポストモダンの行きつく先は独我論的視座ではないか。
    >
    >>世の共同存在主流のなかにあって個性的つながりはもっと認められていいのではないか。ポストモダンもそういう志向性だったが失敗だったようだ。なぜかわからないが。
    >
    > ちなみにポストモダンが失敗に終わったとrestさんが判断される根拠というか理由を、もしよろしければ教えて下さい。
    >

    むつかしいところがあります。パニチェさんの思想哲学にかなり共感しているのですが、この共感がくせもので実は共同体の論理なのです。差異化がいいと反対すればこれまた共同体の論理なります。実にやっかいなものです。賛成、反対の論理じたいが共同体の論理なのです。民主主義では反対は少数派の意見の尊重として尊重されますが一般的には共同体の論理をストレートに押し付け反対派を抹殺します。科学もしかりです。普遍性という近代の論理は共同体の論理をベースにして差異を抹殺します。共同体の論理は自然界においても見られます。「共同体原理」とは「類的結合は同時に異質なものと対立する」というものです。自然界では一般的です。たとえば群れをなす動物は類的結合ですがそれは異質的なものへの対立を同時に発生させます。これが異種間の対立であり、いわゆる食物連鎖の状態を造り出しています。
     個性原理は都市型市場の論理であり、共同体原理は農村型社会の論理です。
    ポストモダンの失敗は共同体原理をパージして個性原理一色単にしてしまおうとするところに原因があるのではないかと考えています。ポストモダンは民族の多様化を認めてグローバル化しましたが、その結果極端な貧富の格差が生じてしまいました。その批判として各国のポピュリズムの台頭があるのです。いわゆる民族共同体主義への揺り戻しです。それが戦争を誘発しなければいいのですが。
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