□投稿者/ エフニ -(2019/05/03(Fri) 02:34:17)
| 「AIは人間を超えますか」と素朴に聞くと、問い自体が適切でないと安宅さんは言う。
人間とAIは何かを学習する道筋が全く逆、根本が違うため、等価な比較はできないという。
「例えば我々の場合、ある草を踏んだら足がかぶれたので、危ない草だと学習する。 一方、AIの機械学習はその草を避けるという「目的」がまずあり、モデルの中の変数を調整していく。 自動運転もそうてすが、「目的」にあった動作をさせることはできる」
「避ける」という動きを与えるために「目的」を先に与え学習するのがAIの構築だとすれば、人間はさまざまな経験から意味を理解し「避けた方がいい」という判断をする。
機械と生物の学びは逆だということだ。
わかったようなわからないような顔をしていると、安宅さんはため息をつき「例えばゴッホの絵(=目的)をたくさん覚え込ませれば、AIはゴッホのような絵を簡単に描ける。 あるいはゴッホとモディリアーニを混ぜた絵を。 でも、AIが体験をもとに、ゴッホのような人間の深い心的洞察に基づく表現への手がかりを得ることはない。 心に該当するものがないからです」。
続く。
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