| 絶望とは、神の国(divinity)無限と世俗(secularity)有限の関係に対する自己の不協和(死に至る病)
@ 絶望に気づいてない。自己の構造を知らない。 → 非本来的な絶望(末人) 現代人は、ニーチェのいう「おしまいの人間」創造性を欠いた安楽を求める人間ばかりになりつつある。
A 絶望して自己自身であろうとしない→ こんな自分は嫌だ耐えられない! → (美容整形・学歴詐称)
B 絶望して自己自身であろうとする→ 他者を否定して反抗的に自尊心を保つ、 捻くれた絶望。他者という認識が必要。→ ニーチェのルサンチマンに通じる
〇死に至る病 → 絶望。果てしの無い苦しみを味わうこと。死より恐ろしい。 「この病は、死さえもが、死に至らない」
→ ラザロの復活の逸話のように肉体の死は問題にはされない。
「絶望は死に至る病である」
〇 自殺をして死ぬことができない希望のなさ。死を死ぬ。永遠に死ぬ。
〇 絶望は生と表裏一体であり、アンビバレントな感情を生じさせる。
〇 希望(なりたい自己像)があるから絶望する。
〇 状況そのものではなく「耐えられない状況にいる自己自身」に絶望している。
〇 絶望して自己自身であろうとする → 自己自身に関して誤認識がある。
→ なろうとしている自己は実は自己自身ではない → 自己自身から逃れようとしている 〇 人間は一瞬一瞬に選択し自己を措定している。 しかし、死に至る病は永遠である(絶望は継続する)。
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