| 2020/11/03(Tue) 09:15:06 編集(投稿者) 2020/11/03(Tue) 08:40:32 編集(投稿者) 2020/11/02(Mon) 04:03:56 編集(投稿者)
Camen McRae - My Romannce
https://www.youtube.com/watch?v=FlXVQH3MvOE
個性的結合は同時に類対立の原理における類対立は同業種の企業が生産性競争をし、その結果価格競争になることを示している。
> 個性的結合は同時に類的対立である、という場合の類対立は同種の商品を扱う者同士の競争状態を示している。AとBという同業者がいて、Cという人の商品をめぐって競争するとどうなるか。AはCに対して10個の商品をCの1個に対して与える。しかしBは12個の商品を与えようとする。商品の個数を増やす競争をするのである。これが生産性競争であり、現代社会における競争政策の根本を現わしている。価格はA,Bの1個に対する交換割合、すなわち、Aの示す価格は1/10であり、Bの示す価格は1/12であり、Bの示す価格が安いということがわかる。生産性の高いほうが価格も安いのである。物々交換における競争は現代においても本質は変わらないと思う<
Cの手持ちの商品を貨幣と置き換えると、Aの示す単価は1/10円であり、Bの示す単価は1/12円である。現代風にいうとCは消費者であり、一定の人数とするとA,Bの単価が等しい時にはAに50人、Bに50人と均等に来ていた客が価格競争が始まるとBに70人、Aに30人の客の移動があった。価格の安いBには客が増え、価格の高いAは客が減った。経済学の教科書に載っている需要曲線はこのことを意味している。はたして需要曲線は正しいだろうか。結論からいうと個別的事実としては正しいが一般的事実としては間違っている、ということになる。価格が安いと需要は増え、価格が高いと需要は減るというのは個別的には正しいが一般化できるだろうか。限定された需要100人をめぐる競争で価格が低下して需要が増えた分、価格の高いところから需要が減ったことになり、トータルとして需要は増えていない。需要は100人のままである。価格が低下すると需要が増えると一般的にはいえないことが分かる。航空機の切符が安くなって客が増えたとしてもそれはJRの客が減ったことを意味し全体としては需要は増えていない。航空業界の全体が需要が増えたように見えても別の業界の需要が減っていることを意味している。したがって需要曲線は成り立たない。
需要が一般的に増えるのは低価格が原因ではない。需要が一般的に増えるのはむしろ高価格が伴っている場合が多い。供給よりも需要が多く需要の側に競争要因が働くからだ。映画がヒットするのは低価格要因ではなく、映画の内容に魅力があるからだ。その時は価格が高くとも買おうとするだろう。一般的に需要が増加するのは低価格だからではない。その意味でも需要曲線は成り立たないことが分かる。
個別の事実をもって一般化できると錯覚することを合成の誤謬という。需要曲線はその典型だろう。 経済学の教科書では需要曲線は価格消費曲線から導かれる。価格が低下すると予算線の傾きが拡がり、無差別曲線との接点である消費者均衡点が右上に移動し消費財の消費が増えるという説明である。問題は価格の低下である。競争によって価格が低下すると、価格の高い方は需要を減らし、低い方は増える。低い方だけに焦点をあてれば確かに需要は増えるので、一見需要曲線が成立するように見えるが、全体として見ると需要は増えていない。すると価格の低下に伴い需要が増えるという一般化はできないことになり、需要曲線は一般性をもたない。個別的には成り立っても一般性がない、という合成の誤謬であることが分かる。
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