| おはようございます、ディディモさん
小林秀雄の「モオツァルト」、絶対うちにあるはずなのですが、探すと無いんですねぇ。マーフィーの法則によれば、「最後に見つかる」はずですから絶対うちにあるのですが。 で、出てきたのが同じく小林秀雄の「無常という事」とスタンダールの「モーツァルト」(《ハイドン、モーツァルト、メタスタージオ伝》と《ロッシーニ伝》からの抜粋)でした。
取りあえず、「無常という事」で印象に残っていることから。これはモーツァルトについてではなく「短調」についてです。 「無常という事」の中の「平家物語」が高校の国語の授業で取り上げられたことがあります。小林は平家物語の調べが「哀調」とされていることに異論を唱え、あれは「短調」だと言っているところが授業のポイントになりました。 ぼくはその点に関してはその通りだと思いました。 その授業の中で国語の先生は「私は音楽のことはわからないので大学の音楽専門の先生に小林秀雄のことを尋ねてみたのですが、彼はあんまり音楽の事はわかっていないんじゃないか、ということでした」と仰っていましたが、どうなんでしょうね。
モーツァルトが作曲するときいつもスラスラと書いていた訳ではないと思いますが、ベートーベンやブラームスのようには時間はかからなかったと思います。大雑把な計算ですが、5歳から作曲を始めて35歳でレクイエムを書くまで30年間、レクイエム最後の曲でK626です。計算すると月に1.7曲(626÷30÷12=1.7)になります。当時の譜面は全て手書きですから書くのにかかる時間は速記をしたとしても結構かかると思います。ということを考えると1曲にそんなに時間はかけていなかったような気がします。 レクイエムを委嘱されたとき4週間欲しいと言っています。これは1ヶ月ですから、曲が大作であることを考えると、先の大雑把な計算の1ヶ月1.7曲というのは強ち的外れではないような気もします。
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